シロガラシを猛毒の神経剤「VXガス」に汚染された土壌で育てたところ、VXガスは根から吸収されて45日間、シロガラシに残留した。シロガラシは、VXガスだけでなくサリンガスも吸収した。
サリンガスは昨年8月、シリア・ダマスカス郊外で反体制派により使用され、約1400人が死亡したとされる。
研究により、化学兵器が使用された土壌から汚染物質を除去するためにシロガラシが利用できる可能性も出てきた。
シロガラシは乾燥や害虫、熱に強く、厳しい環境でもよく育つ植物だ。
「シリア国内で使われたサリンは環境汚染物質となって残った」と研究チームは述べ、シロガラシの栽培が汚染された土壌を回復させる1つの解決方法になるかもしれないと提言している。
化学兵器が現在も使用されている事実に胸が痛みます。兵器の無い世界が理想ですが、このような研究が進む事も祈ります。
副院長