4月末にオープンした京都市動物園のゴリラ舎で、学習用タッチパネルを使った知性研究の実験が始まり、親子ゴリラ間の関心の“ギャップ”が浮き彫りになっている。
最初に興味を示した2歳の雄、ゲンタロウは最近では1日に30分程度、パネルを触って“お勉強”するようになったが、13歳の父、モモタロウと27歳の母、ゲンキはまったく関心がない。
市動物園によると、数字の順序を覚えさせる研究は、ゴリラでは国内初の試みで、世界的にも珍しいという。
新ゴリラ舎では親子3頭が飼育されており、夫婦の子のゲンタロウは、画面に表示された「丸印」に触れるのをスタートに、数字の「1」と「2」を順に触れるケースもみられる。
成功率はまだ50%弱で数字の意味を完全に理解したわけではないが、1日に30分間程度、パネルの前で熱心に「お勉強」するようになっている。
一方、モモタロウとゲンキは警戒して近づかず、パネルに触れたこともないという。
後天的な学習によって、霊長類の間で文化的な情報がどう伝わっていくかについても、研究を進めていきたいとしている。
ゴリラでも、今の子供達はデジタルネイティブなのですね。
吸収力の信じられない高さは、本当に羨ましい限りです。
副院長